ブレーキを踏むと音が鳴ってしまう、その仕組みを簡単に解説します。大丈夫かどうかは見なきゃわかりません。
ブレーキの仕組みを知ってる人も、そうでない人も、少しでもわかりやすく解説できるようにヘタクソなりに写真と合わせて説明していきます。
仕組みが少しでも分かれば、ブレーキから音が鳴るというメカニズムもなんとなく分かるようになるはずです。
では、進めていきましょう!
まず・・・
タイヤを外すと・・・
こんな風になってます(だいたい前側はこんな感じです) 【ディスクブレーキ】
*後ろは違うタイプのものが付いているものもあります。【ドラム式ブレーキ】など。
前進すると・・・
このディスクの部分がタイヤと一緒に回ります。
そして、回転している中、「ブレーキペダル」を踏むと・・・
この【ブレーキキャリパー】という部分がローターに向かって左右から挟みこんでローターの回転を止める働きをして車を止めようとします。
そのブレーキキャリパーとディスクローターの間に入っているモノが「ブレーキパッド」というものです。
コレです。
ディスクローターは固い素材で出来ているのでブレーキパッドがローターよりも若干柔らかく削れていくように作られているためパッドがすり減っていくと・・・
この鉄の板の部分がローターに当たるようになり走行中にブレーキを掛けると
『キーーーー』
という音で
「ブレーキパッドがすり減ってあと少ししかないよーー!!」
と、お知らせしてくれます。
*パッドがすべてなくなると固い台だけが残りローターを削ってしまうので『ゴーーーーー』という音に変化します。
これが常時、『キーーーキーーー』と、音が鳴る原因の一つです。
ディスクローターも熱や錆、パッドの当たりなどで多少形状が変わって・・・
(よく見てみると凸凹になってます。)
平面でいなきゃいけないはずのローターが波を打ってブレーキパッドとの密着不良を起こしたりもします。
そんな時にもブレーキを掛けた際には異音が発生します。
そういったときは、「新品」もしくは「研磨」をして接触面を平らにしなければ制動力も落ちますし、音もなくなりません。
実際に研磨したローターがコチラです。
(若干お得なので研磨を選択)
こんな状態でも音が出ます
ここをアップすると・・・
ココの部分が突起になっていて平面のブレーキパッドにローターの突起(カドになった部分)が当たり、例えて言うなら・・・
【お皿にフォークを立てて引きずるような状態】になっています。
なので、ブレーキを掛けたときにだけ異音が発生します。
たまにしか音が発生しない場合
原因が特定しづらいことが多いのですが、たまにの症状を確認できた時は
「ディスクローターとブレーキパッドの間に小さな石がはさまっていた」ということがありました。
あとは、
「寒い時(朝一番)しか音が出ない」
*結構多いです。
走っていると気が付いた時には音が出なくなっている。という報告を何度も耳にしたことがあります。
寒さが原因でブレーキの形状が変わって異音が発生したのか、どうなのか実際に見てみないとわかりませんが、見てみてもわからないこともあったりします。
ブレーキを点検しても何も異常もない時はとにかく
【気にし過ぎないこと】
「キーーーー」っと、一度耳に入ってしまうとなかなか気になってしまって不安になってしまうものです。
点検をして特に異常がないと確認されれば診断を信用して気にしないで運転することが一番です。
どうしても気になってしょうがない時は
「ブレーキ関係の部品を交換する」ことをおすすめします。(音が出る原因になりそうなところ)
ブレーキ関係の部品は「命に関わる大事な部品の一部」なので不安に思ったら些細なことでもかかりつけの整備工場や近くの工場へ向かいましょう!
あと、オーディオの音量が大きすぎてブレーキや車から出している異音に気付けず、ものすごい音に変化してから気づき修理代が高くついてしまった人もたくさん見てきています。
参考までに・・・
ブレーキパッドの厚みの安全性&危険性を表した模型です。
*2mm以下は要注意ですよ!!
車検時に限らず、定期的にタイヤ交換のときや何かのついでにブレーキを点検してもらうのが良いでしょう。
テレビや音楽の音量もほどほどに、カーライフを楽しんでください。