シフトが「P」から「R」や「D」にシフトチェンジが出来ない原因は何か??点検しました。
車両情報
初度登録年月 平成24年2月
型式 DBA-CWEFWN
原動機型式 LF
総走行距離数 62,000km
症状
通常ではエンジンを始動しブレーキを踏みながらシフトレバーを
「R」
や
「D」
にシフトを切り替えようとすると・・・
可動域が
「左右の少ししか動かずシフトを切り替える事が出来ない。」
何度か挑戦してみると・・・
たまにシフトが「R」や「D」に入って普通に運転する事が出来る。
こんなときにすぐに確認(点検)しておくべきところ
まず、
・ブレーキを何度か踏み直すとシフトの切り替えが出来るのか?
・シフト動かせる状態で「P」に入れたり「D」に入れたりを繰り返しおこなってもブレーキを踏み続けていれば切り替えが自由に出来るか?
・ブレーキペダルを踏みながらシフトレバーが動かせない時、後ろの「ブレーキランプ」がきちんと点灯しているか?
*この点検は二人ですることをオススメします。(あとは鏡を使うなどで確認。)
ブレーキペダルを踏んだ時にここが光るかどうかで故障の原因がすぐ特定出来ることがあります。
あとは、コチラにシフトロック解除のボタンがあるので
マイナスドライバーなど細いものでカバーを外し
(*直接マイナスドライバーなどを当てて作業すると傷がついてしまう恐れがあるので布などを当てながら作業をすることをオススメします。)
ボタンを押しながらシフトレバーを操作
それでシフトレバーが動くかどうかで
故障箇所が絞れてきます。
*緊急時でシフトレバーが動かせない場合があれば、ここの解除ボタンを押しながら操作してみてください。
これらの事を踏まえて原因を特定しました。
原因は・・・
「ストップランプスイッチ」
に不具合があるとみてこちらを交換することにしました。
部品の取り付け位置は・・・
運転席のブレーキペダルの根元らへんに触れている・・・
この青色の部品がストップランプスイッチです。
配線で繋がれているので
カプラを外して・・・
新しいものと見比べると・・・
印のところの
質??
色??
が、変わっていました。
*実際に何が変わったのかはわかりません。
ストップランプスイッチを分解して点検してみました。
仕組みとしては・・・
ロッドが伸びきった状態
(ブレーキペダルを踏んでいる状態)
と
ロッドを押し付けた状態
(ブレーキペダルを離している状態)
いきなり分解した写真になってしまいましたが
印の部分がロッドに押されて
接地していた部分が離れて・・・
通電しなくなる仕組みとなります。
これが
「ブレーキペダルを踏んでいない状態」
です。
ここで部品を一つ一つ見ていくと・・・
なにやら
怪しい部品を発見!!
よーく見てみると・・・
少し黒くなっています。
そして・・・
もう片方の接地する箇所も黒くなっております。
つまり・・・
原因は・・・(PART 2)
「ストップランプスイッチの接点不良により、ブレーキを踏んでいるのに、踏んでいないと認識されシフトレバーのロック解除にならない」
*ブレーキペダルを踏んだ状態じゃないとシフトレバーを「P」から「R」~「D」に移動することは通常できません。
というのが今回の不具合の原因でした。
一応、高価な値段ではなかったため、予めお客様にはご説明して交換という流れとなりました。
が、やはり原因はしっかり解っていないと・・・
という気持ちがありましたので
分解してみました。
まだ走行距離数も年式もそこそこなのに・・・
こういった不具合が起きるのもお客様としてはなんだか腑に落ちない・・・
とのことでしたが・・・
まぁ人間の作るものに完璧なものなんてないので、しょうがないといえばそれまでなのか・・・
何はともあれ、点検&修理は無事完了しました。
しばらくは
シフトレバーが動かない・・・
なんてことは起きない事を祈っております・・・