ダイハツ・タントのヒーターの調子が悪い原因とは??

ダイハツ・タント(L360S)のヒーターが効かない(温風がこない)ということで入庫しました。原因を点検し探求しました。

車両情報

ダイハツ・タント

初度登録(検査)年月  平成18年2月

型式 ABA-L360S

原動機型式 EF

総走行距離数 91,600km

症状

温かい風がこなくなったので診てほしいとのことだったので「診断機(G-SCAN)」を使って水温を点検。

暖気状態で「90℃」以上あったので(走行中も温度が下がるなどの変化もなし)

サーモスタットの不良ではないと判断。

ヒーターホース(ヒーターコア)の「行き」と「戻り」のホースの温度も確認。➡異常なし(温かい)

温度調整をするツマミ??を

『20℃➡30℃』

『30℃➡20℃』

と、回してモーターの動きを確認してみることに・・・

すると・・・

ガタガタ・・・

と、モーターが小刻みに上下しますが動かず。。。

何回かツマミを回していると

今度は温かい風がくるようになりますが

その位置で固定されてしまい冷風に設定できなくなってしまいます。

なので

『エアコン ミックス サーボモーター』

交換することに。。。

エアコン ミックス サーボモーターの取付位置と取り外すには・・・

サーボモーターの取付位置は・・・

運転席側の足元(サイドブレーキ)の左側付近に…

あります。

取り外す際は

サイドブレーキ(ペダル)を固定している

点のナット』

を外してペダルを少しズラして作業した方が

モーターを固定しているボルトを緩めることが出来ると思います。

(それでも作業はしづらいです。)

外しました。

部品交換してからの動作確認

モーターは外した時と逆の手順で取り付けたら…

動作確認をします。

設定温度によってちゃんとモーターが作動するか点検します。

(あくまで外側からの確認になってしまいますが。。。)

まず…

『MAX HOT 32℃』

『25℃』

『MAX COLD(LO)18℃』

大体、写真のような位置になると思います。

結局のところ、何が原因でどういう状態だったのか?

結局、

『エアコン ミックス サーボモーター』

の不具合により

指定の温度にした時にモーターが働かず固定してしまっている

もしくは、モーターが所定の位置に動いてくれない

という現象になっていました。

交換したモーターの中身を外して見てみました。

中身はこういう構造になってます。

この矢印の黒い部分が通電するようになってるのですが…

ココだけ剥げてしまっていて少し「断線状態」になっておりました。

この部分と先程の黒い箇所が当たるようになっているわけですね。

何回も動作しているうちに削られて消耗したのではないかと推測されます。

無事、交換後は症状も改善されました。

コチラの記事はあくまで参考までに読んでいただけたら嬉しいです。