トヨタ・イストのエンジンの調子が悪く走行中何度かエンストになる事態に。原因を調べました。
車両情報
トヨタ・イスト(ist)
初度登録年月 平成17年7月
型式 CBA-NCP65
原動機型式 1NZ
総走行距離数 190,000km
症状
・坂道など吹けない状態
・加速しない感じがする
・信号待ちでエンストする(何度か)
➡再度、エンジンを掛けるときはすぐに掛かって元通りに動く。
・症状が頻繁に出るわけでもない(症状が出ないときもある)
➡調子が良いときもある
・でもなんかおかしい
・診断機にて➡故障コードなし
お客様からお預かりした際は加速しないなどの症状を試運転で確認できたので点火系の不調と思い・・・
・スパークプラグ
この2点を交換。
交換後・・・
試運転を5km以上した後、全く問題なく加速もするし症状が改善されたと思い、納車しようとお客様の自宅へ向かおうとした途中・・・
「ガタガタ・・・ストン・・・」
エンストしてしまいました。
ですが・・・
すぐエンジンも掛かり、時間が経つと症状も軽くなっていき、また普通に走行出来てしまう…
ただ、
・故障コードなし
・点火系異常なし
ということで
『燃料系統』
の不具合の可能性があるのではないか?
ということで
燃料タンク&ポンプ(フィルター)の点検へ。
燃料タンクを外した結果
フューエルタンクを外しました。
アップで映してもわかりづらいかもしれませんが
別の容器に移してみると・・・
ガソリンの中に・・・
水やら異物やらが沢山混入されているではありませんかっ!?
と、いうことは
フューエルポンプ(燃料ポンプ)に付いている
フューエルフィルター(燃料フィルター)を見てみると・・・
ヘドロのような
茶色のドロドロとしたものがフィルター全体に付着しておりました。
ちなみに・・・
綺麗な状態のフィルターは・・・
このようになっております。
燃料フィルター交換後
ガソリンも入れ替え
試運転
無事、症状は改善されました。
お客様から
給油はどこでどのようにしていたか伺うと・・・
『ガソリンスタンド以外で給油したことはない』 と、おっしゃっていました。
普通のことなんですが
あれだけ不純物だらけのガソリンをみると
「保管状態や質の悪いガソリンをどこかで入れてきたのだろうか・・・」
と、思ってしまいます。
まさか燃料タンクがあそこまでひどい状態と予想できなかったので
『燃料フィルターは大丈夫だろう…』
と、いう根拠のない先入観が診断を遅らせてしまったのだと反省しました。
まだまだ修行が足りないと感じた今日この頃です。
この記事を読んでいただいた方で
私の経験が少しでも何かのお力になれたら幸いです。