ハイラックス・サーフの鍵が突然勝手に掛かる!?車幅灯やテールランプも点灯したまま消せない。原因を探求しました。
車両情報
初度登録年月 平成10年12月
型式 KH-KZN185
総走行距離数 295,000km
症状:
入庫したときの状況は・・・
バッテリーが上がっていたのでバッテリーを交換した。
その後、車幅灯や尾灯(テールランプ)が点灯して(スイッチ操作などはしていない)消えない。
ドアの集中ロックがいきなり作動し全ての鍵が勝手に掛かってしまう。
とのこと。
調べてみると・・・ (いろいろ状況も深く聞いていくと・・・)
どうやらバックドアを開けて、閉めた時にその症状が出るようだ。
なので・・・
怪しい箇所を点検してみることに・・・
バックドアを開け閉めした時に症状が出るということは…
配線が何かしらの不具合(ショートなど)を起こしているものと考えましたので
⬆️ ココに沢山の配線達が隠れているので点検してみることに…
このゴムのカバーをめくってみると…
やはり‼️
配線が何本も剥き出しになってしまっているではありませんか⁉️
劣化で被覆が切れているのとショートが原因なのかドロドロになった跡が・・・
ココは配線を繫ぎ直しはんだ付けをして配線を修復!!
これで修理完了と思いきや・・・
ライトが点いたり鍵が掛かったりなどの症状はなくなりました。
がっ‼️‼️
しかーーーし‼️‼️‼️
今度は鍵の集中ロックが作動しなくなるという症状に見舞われてしまいました。
集中ロックが作動しない原因を探求しました。
先ほどまでバックドアを閉めた時に要求もしていないのに勝手にすべてのドアのカギを閉めていたはずの「集中ロック」。
今度は
「キー連動のドアロックスイッチ(運転席側のドア)」
を開け閉めしても
室内のパワーウィンドウスイッチ(パワーウィンドウマスタースイッチ)に付いている
「ドアロックコントロールスイッチ」
を押してみてもまるで反応がない。
ですが、単体点検でドアの内側に付いている『アクチュエーター』をバッテリーに直接繋いでみると…
カチャ‼️
っと、ドアの開閉が出来ます。
と、いうことは…
コレを統一して管理している所が
あ、あやしい…
と、いうことで…
室内の運転席の足元(右側)にあるヒューズボックスを点検してみました。
↑いろいろ取り外して・・・
配線など点検して・・・
(工具などグチャグチャしててすみません・・・)
これがヒューズボックスです。
四方にツメがあるのでマイナスドライバーなどでこじって開いてみると・・・
基盤やいろんなものが見えてきました。
四隅のネジを外し基盤を外してみてみると・・・
あれ??
なにやら形のおかしいものがあります。
この
『TAIKO TB2-100P』
という部品の形状がおかしいではありませんか⁉️
この部品は
『車載用 リレー』
で、小基盤に使用されるリレーのようです。
あきらかに状態がおかしいので交換しようとしましたが、どうにもこのリレー単品では私の力では買えそうになく、
仕方なくリレーボックスごとを購入するため
まずは参考価格として新品を聞いてみると・・・
『ドライバサイド ジャンクションブロック』
「定価 50,200円」
ですが、販売してない状態。
(っていうか、ない。生産終了。)
中古も解体業者などをあたってみても…
ない。
➡(この車は海外へ流れて行ってしまうため中古部品がなかなか無いのだそう・・・)
で、困った時の『ヤフーオークション』を見てみることに。
略して『ヤフオク』です。
この車両の型式は、
KZN185
ですが
写真で見る限り同じように見えたので
RZN185W
の部品ですが
ポチポチっと落札。
ドキドキしながら…
数日後…
届きました!!
外側は同じに見えますが・・・
一応、カバーを外し、中身を点検…
無問題でした。
このまま基盤だけを交換してみると…
正常に戻りました‼️
今回は
配線が切断されて
切断された配線同士が接触してショートを起こしてしまったことと
ヒューズボックス(ドライバ サイドジャンクションブロック)のリレーが故障をしてしまったことで
混乱してしまいましたが
ずっと回路図と睨めっこした甲斐もあり、なんとか解決に至りました。
これで、毎回手動で鍵を掛けずに済みそうです。