ホンダ・アクティのエンジンが突然掛からなくなった!?その原因を追究しました。
車両情報
ホンダ・アクティ
初度検査年月 平成12年
型式 GD-HA7
原動機型式 E07Z
総走行距離数 64,312km
症状と状況
一度、エンジンを掛けて少し走行した後、エンジンを切った小一時間後に再びエンジンを始動させようとすると・・・
セルモーターは回っているのですがエンジンが掛からない状態。
スパークプラグを点検するも火花が出ていない様子。
スパークプラグにも燃料の付着が見られない。
しばらくすると・・・
エンジンが掛かりました。
でも・・・
途中でまたエンストしてしまいます。
また掛けると・・・
またセルモーターだけ回っているような感じになり、掛かりません。
何度か「カチャカチャ」と回しているうちに・・・
また掛かるようになりました。
今度はアイドリング時に
「A/C ON」
にすると
エンストにならずアイドリングし続けます。
でも、また
「A/C OFF」
にすると
ストンとエンストンします。
診断機で観察しながら見ていたのですが・・・
よくわかりません。
一度、スロットルボデーに付いている
アイドル・スピード・コントロール・バルブ(ISCV)
を外し
清掃してみることに・・・
ISCVの取付箇所は…
ココです。
外してみると…
綺麗にしたところでまた装着します。
ISCVを清掃したその後の調子は??
全く症状は改善されていませんでした。
何度もエンジンを
ON→OFF
OFF→ON
を繰り返しているうちに
症状が出た時のパターンが見えてきました。
それは・・・
・エンジンが掛からなくなった時に診断機も繋がらない状態になる。
(データ受信が出来ておりませんなどのエラーになり通信ができない状態に)
・エンジンキーを「ON」にしたときにメーターを見てみるとエンジンチェックランプの点灯時間が極端に短い。
(通常は「ON」にしてから3~4秒ほど点灯してから消灯する)
・通常時「ON」にした瞬間、「カチッ」という音が聞こえていたのに異常な状態のときになると、音がしなくなる。
この2つのリレーのうち
左側のリレーがカチッといったりいわなかったりしていたことがわかりました。
↑以上のことから
「PGM-FI メインリレー」
に異常があると判断。
PGM-FI メインリレーを交換してみると・・・
症状は改善されました!
今のところ一度も同じ症状は出ておりません。
ちなみに・・・
外したリレーの中身は・・・
こんな感じです。
単体点検をしても特に異常はありませんでしたが
何らかのキッカケで
「接触不良」
を起こして動作不良を招いていたのだと推測します。
なんだか少しモヤモヤした結果になりましたが
参考までに見ていただけると幸いです。
ご清聴ありがとうございました。