初度登録月日 平成16年6月
型式 S210P
エンジン型式 EF
総走行距離数 130,000km
朝一番にエンジンを掛け、3kmほど走り出すと突然吹け上がらなくなりアイドリングも不安定に・・しまいにはエンストもしてしまう。何が起こっているのか・・・?
エンストしてから少し時間を置いてもう一度エンジンを掛け直すと何事もなかったかのように再び始動し走り出すことができた。
「朝一番」
または、
「エンジンを切って時間が経った時」
に起きる症状。
再度症状を出すことが出来るタイミングが限られているので長期でお預かりを覚悟しての点検へ。
そしてなかなか症状も出てくれなかったので症状を確認するのにも時間が掛かりました。
症状が出た状況としては・・・
・診断機での診断上はダイアグはなし。
・エンジンが冷えている時。
・スピードを上げて(60km/hくらいまで一気に)アクセルを離した時。
・エンストしてから再び掛け直すと症状は出てこなくなる(エンジンが冷えるまでは)
・エンストする直前、アイドリングが不調(不安定)な状態になった時、アクセルペダルを『ガチャガチャ』と何度踏んでも何も反応せず、吹け上がらない状態でそのままエンストしてしまった。
点検結果としましては・・・
・スロットルポジションセンサー⇒異常なし
・フューエルポンプ(燃圧・抵抗値)⇒異常なし
・イグニッションコイル&スパークプラグ⇒異常なし
・O2センサー⇒オイルでベタベタに・・・(上部のシリンダヘッドカバーの隙間からエンジンオイルが漏れていた。) *怪しい!!!
一通り、単体点検をした後に、診断機を接続し「データモニター」を見ながら症状を出してみることに・・・ (最初からそうすればよかった・・・)
すると・・・
エンスト時、「O2センサー」の出力は『1,2V』から動かないまま張り付いたままだった。
『1,2V』ということは・・・
すなわち「リッチ信号」が出ていることとなります。
なので、リッチ信号を受信した「ECU(コンピューター)」は、
「燃料が濃いから少なくしてあげなきゃ!」*大雑把な解説ですみません。
と、燃料の供給を減らします。
なので、本来であれば1V近くまで電圧が上がったあとは下がらなければおかしいはずなのです。(アクセルペダルも離している状態なので)
そこで『1,2V』で張り付くということは、[燃料供給の過大]を招いているのかも知れません。
もしくは、1,2Vで張り付いて元に戻らないために燃料供給を減らし続けて[燃料供給の過少]でエンストしたのかもしれません…
アイドリングの状態でも「0,1V~0,9V」あたりで行ったり来たりを繰り返す『波』のような波形になります。(エンジン暖機後)
ですが・・・
(今回は写真を撮り忘れてしまいましたので私の書いたノートの一部を晒します。)
(なんだか汚いノートですみません・・・)
ずっと「0,5V」前後でアクセルを踏んでスピードを上げていくと電圧も上がっていき、通常「0,9V」くらいで止まって欲しいところを「1,2V」まで上がり、アクセルを離せば一気に下がるであろう電圧も下がらずエンジン不調になり、エンストしていく・・・
となれば、もう「O2センサー」を交換してみましょう!
そして、シリンダヘッドカバーのガスケットも交換してオイル漏れも直してしまおう!!
早速、交換してみたところ・・・
無事に完治しました!
波形も正常になり、同じ条件で何度も試運転しましたが一度も症状が出ることはなくなりました。
やはり、O2センサーの故障だったんですね!
すぐに怪しいとは思っていましたが、核心に迫るまでに時間を費やしてしまいましたが無駄な部品を交換することなく修理が出来たことは良かったことだと思います。
他にもいろいろメモなどをノートにまとめてはいたのですが字も汚いので見苦しくなってしまうので一部だけにしておきます。
最後まで見ていただきありがとうございました。