「気が付くとメーターにABS警告灯が点きっぱなしでした」ということでご来店。診断機にて点検してみました。
初度登録月日 平成17年12月
総走行距離数 140,000km
型式 JB23W
エンジン型式 K6A
いきなりABS警告灯が点いたとのことでご来店。
早速診断してみると・・・
『C1025 車輪速センサ ハード検出断線(フロント左側)』
と、出ているではありませんか。
では、早速「前側」の車輪速センサーを交換をしたいと思います。
という流れで、すぐに交換をしてしまうと診断機に任せっぱなしの危ない診断になってしまうので、ちゃんと確信に迫るべく車輪速センサーの抵抗値を測定したいと思います。
*通常であれば「オシロスコープ」などを接続させて車体を浮かしたままタイヤを回し、センサーの波形を観測したりなどの点検方法もありますが、今回は『簡易点検』という内容で掲載していきますのでご了承ください。 (メーカーにより点検方法や基準値なども異なります)
診断機をお持ちではない方もサーキットテスターで測定ができますので測定してみてください。 *ただし、サーキットテスターの性能により抵抗値が測れないものもありますので、そのときはご了承ください。
まず、基準値(正常値)を知っておかないと、正常なのか故障なのか判断も難しいかもしれませんので、今回交換したジムニーの新品の「車輪速センサー」の抵抗値を記載します。
正常値(左右共に):1,300Ω
でした。(ものによっては多少誤差はあると思います)
測定をする場所は、エンジンルーム(運転席側)のステアリングシャフトの近く《少し分かりづらいです。》に車輪速センサーの接続カプラーがあるので、それを外してサーキットテスターを繋いでみてください。
(写真、ぼやけててすみません・・・左側、右側それぞれ2本ずつ配線がありますので、そこにテスターを当てて測定してください。*直接当てると接続箇所の変形につながりますので正しい測定の仕方でお願いします。)
故障時の車輪速センサーの抵抗値はというと・・・
右:1,300Ω(車にセンサーを装着した状態でタイヤを空転させると数値に変動あり)
左:4,800Ω(テスターに接続中、タイヤを空転させなくても前後に数値の変動あり)
でした。
今回は、診断機の診断と抵抗値の測定で「フロントの車輪速センサー(左側)の不良」と判断しました。
このジムニーの車輪速センサーは、右と左のセンサーが一緒にくっついているので交換は同時交換となります。
*前後は別々になってます。
なので、部品だけで10,000円以上はします。
{左右個別にしてくれたらうれしかったな・・・}と、思ってしまったことはここだけの話にしておきましょう。
補足情報なのですが・・・
今回の車は製造から10年以上も経っていて走行距離数もそこそこ走っている車だったので、センサーの取り付けボルトが錆びて、少し回しただけで折れるという、ネジ穴も作り直すという作業が追加となりました。(左右ともです・・・)
交換だけであればそんなに苦労はしないと思いますが、ボルトが折れた際にはプラスの作業が待ってます。
気をつけようがありませんが、そんなシチュエーションが「このブログを見ていた方」にも訪れたら・・・
お察しします。
それでは、良いカーライフを。
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この記事も併せて読んでいただけたら
嬉しいです。
ジムニーのABS警告灯が点灯したお話です。