NT30「エクストレイル」のエンジンチェックランプが点灯。原因は?

走行中にエンジン警告灯が点灯してしまったが、特に異常は感じられない・・・いったい何が原因なのか??

車両情報

日産・エクストレイル

初度登録年月 平成17年7月

型式  UA-NT30

原動機型式 QR20

総走行距離数 87,400km

状況

・エンジン始動後、突然「エンジン警告灯」が点灯して消えない状態に・・・

・走行など調子は点灯する前と変わらないとのこと

数日後「スキャンツール」を接続して診断してみると・・・

故障コード 

P0335  クランクシャフトポジションセンサー

と、出るではありませんか!!

と、言っても

これはよくある話なので・・・

ここから確認するべき点が

日産のディーラーに電話などで

リコールなどのサービスキャンペーンの対象になってはいないか?の確認をすることをオススメします。

まだ、リコール処理などをしていない場合などは「無償」で交換してもらえる可能性があります。

必要なものは何??

手元に車検証を用意して

車台番号

をサービススタッフに伝え、確認してもらえればすぐにわかります。

*これにはまずスキャンツールなどの診断機で点検してもらって・・・この故障コードが出してから確認するという流れにはなってしまいますが・・・

すぐに交換しないとエンジンが掛かりづらくなったり、最悪の場合、走行中にエンジンが止まってしまう可能性もありますので早急な対応が必要です。

部品を交換するとなると・・・

通常は部品代+工賃で¥10,000以上は掛かると思います。

でも、このリコールの事が頭にあれば、もしかしたらこの出費も抑えられるかもしれません

お客様の所へ出張して点検して・・・なのにリコール。

んー。

点検料頂きたいところだけど、今回は・・・

っていう、感じにもなるので整備屋さんからしたら余計な情報かもしれませんが、なにかと出費は抑えたいお客様の気持ちもありますので、この情報も何かの足しになれば・・・と、思います。

お客様が喜んでくれたので、今回はそれでよしとする事にします。

フルカワのホイールローダーがバッテリー上がり。その原因は??

つい先日まで使用できた古河のタイヤショベルが突然エンジンが掛からなくなった。原因を究明するため点検しました。

車両情報

古河(フルカワ)FL302-2

エンジン型式 3LD1(いすゞのエンジン)

走行時間  1,300HOUR

ホイールローダー

タイヤショベル?

除雪車???

様々な方が様々な呼び方をしている乗り物ですが…

エンジンが全く掛からず

バッテリーも弱くなっており、交換時期でもあったので新品に交換。

そして、エンジン始動後に簡単に「サーキットテスター」で点検していると・・・

・無負荷運転  

→ 14,2V前後(2,000r/min)

・負荷運転(ライト&ヒーターHi

→ 13,8~14,2V(2,000r/min)

これが通常の充電制御かな・・・と思っていたのですが・・・

途中、いきなりガクッと電圧が落ち、12,1Vまで下がっていくではありませんか。

何が原因なのか・・・

オルタネータかな??

と、思ってオシロスコープで点検するも・・・

正常波形

電流値も正常

オルタネータを分解して点検もしてみましたが、

ブラシも限界値までいたってはおらず断線も短絡もありませんでした

困ったと思い、ふとメーターに目をやると・・・

電球にフィラメントが書かれているランプが点灯しているではありませんか!!

(点灯している状態の写真を撮るのを忘れていました。本当はココが光っていました。)

このランプが点いたり消えたりするたびに電圧が上がったり下がったりしていました

これは、「グロープラグ」に通電してます。

と、いうお知らせのランプです。

通常のディーゼルでは…

こんな感じのマークで点灯してます。

エンジン始動中にも関わらずグロープラグに電気を送り続けていたせいで急な電圧降下の症状が発生しておりました。

アフターグロー??」

ではありません。

エンジンがもうすでに温まっている状況でランプが点灯しているのですから。

と、いうことで、グロープラグに関連する部品を点検

早速、点検に移ってみましょう。

まず、簡単に点検が出来る

グローリレー

この取り付け位置が・・・

後ろのバッテリーがあるところの少し運転席側にあります。

4線ついてるものでIGリレーのすぐそばにあります

点検は問題なく

電気を流してやると導通して通電をやめるときちんと断線します。

残るは、グロータイマー(グローユニット)です。

取り付け場所は・・・

運転席の右下のヒューズボックスの裏側にあります。

少し取り外しが面倒でした。)

外した部品が…

コレです。

こちらは点検方法がわからず(未熟であるため)何が不具合を起こしているのかわかりませんでしたが、新品に交換すると・・・・

直りました

一応、全ての端子の抵抗値を見てみると・・・

ここに抵抗があったのですが…

新品のモノも抵抗値を見てみると…

抵抗値なし。

でした。

他の抵抗値はこんな感じなのでなにかの参考にしてくれたら幸いです。

(あと他は導通なしでした。)

なので、結果としましては・・・

グロータイマー(グローユニット)内のショート(短絡)によりグロープラグに通電をしていて電圧降下を起こしていた

と、いう結果に至りました。

何かの参考になれば幸いです。

未熟者の未熟なりのレポートでした。

おわり。

トヨタ・ヴァンガードのドアのストッパーが効かないのは??

後のドアを開けておいたら勝手に閉まってしまう・・・原因は?

トヨタヴァンガード

初度登録年月 平成22年11月

型式 DBA-ACA33W

総走行距離数 140,000km

このお客様のお話によると・・・

子供を後の席に座らせるのにドアを開けたまま乗せようとすると勝手に閉まってくるので子供を乗車している最中に体が挟まる状態になるという・・・

これは不便で危ない!!

と、いうことで・・・

早速、点検!

ドアを開けてみると・・・

勝手に閉まってしまいます。

原因は・・・

ココの部分が原因でした。

ココの部品はドアの内張りを外さないと取り替える事ができません。

ドアのストッパーの取り替え方。(ドアの内張りの外し方)

まず・・・

この丸印にビスが3本あるので外します。

カバーの内側はこんな感じになっておりますので無理に引っ張って折らないように気を付けましょう。

こちらはパワーウインドウのスイッチがついているカバーです。

そして、内張を外すとこんな感じになってます。

右下の所からゆっくり外していきます。 *黒い粘着物には要注意!!(なかなかしつこい粘り気なので取るのが面倒です)

そして、腕が入るぐらいシートを外したら・・・

次は、こちらのストッパーのボルトを緩めて外していきます。

ボルトがすべて外れたら、先程の腕が入る隙間から手を突っ込んで取ってあげましょう。

外したものと新品を見比べてみましたが、パッと見は全然違いがわかりませんが、スライドさせてみると古いモノはゆるゆるのするするで・・・

コレがドアを固定させない原因なんだということがわかりました。

あとは、外した順番の逆の手順で取り付ければ完了です。

P2002の恐怖。トヨエース(デュトロ)のメーターにエンジンランプが!!

トヨタ・トヨエースのエンジン警告灯が点灯。原因や症状は??

車両情報

トヨタ・トヨエース(日野 デュトロ)*OEM

初度登録年月  平成18年3月

型式 PB-XZU388

原動機型式 N04C

総走行距離数 246,728km

症状

走行中エンジンチェックランプが点灯し、その後、吹け上がらなくなり調子が悪くなった。

と、いうことで入庫。

早速診断へ・・・

G-SCAN Tab(DENSO DST-iでも診断) によると・・・

「P2002 DPR/DPNR異常(燃料添加量異常・劣化検出・目詰まり)

と、出ました。

まず、DPRとは・・・

iesel articulate active eduction system]

の略で、「ディーゼル微粒子捕集フィルター」のことで

トヨタや日野のディーゼル車についている

こんな感じのマフラーのことです。

ちなみに・・・「DPF」とは・・・

Diesel Particulate Filter]

の略で、主に{ふそう・日産・マツダ}などについているモノがこう呼ばれております。

細かい部分に違いはあるかもしれませんが、意味としては一緒として捉えて差し支えはないと思います。

メーカーなどにより色々な点検方法や考え方があるので、あくまで参考までに・・・

ネットでいろいろ検索してみると、沢山の業者の方々がこの「P2002」の診断に悪戦苦闘し色々な方法やアイデアなどを投稿しているのを拝見させていただきました。

思う事は、

「全ての情報を鵜呑みにせず、あくまで一つの方法として参考に出来れば・・・」

と、いうことです。

すべて作業は自己責任でお願いします。

まず、P2002の故障診断が出てしまった場合、診断機ではこの故障コードが消せないという事。

まずはその消去方法から

チェックランプ消去方法

1:バッテリーの端子を外す(-端子)

2:60秒放置

3:アクセル開度、VNターボ学習の為、スタータSWをONにした後、一旦キーをOFF →5秒以上待ってから再始動

4:エンジン機差学習の為、水温が60℃になるまで暖機

*ちなみに、これで再度「P2002」が検出された場合は【触媒劣化】の疑いがあります。

なぜ「P2202」の故障診断が出た場合に強制再生が出来ないのか??

その理由は、

DPR装置内の堆積したPM(アッシュ・灰分)が一気に燃焼し、異常燃焼でDPRが破損するのを防ぐためなので・・・

無理に強制再生をすると危険であり、故障の原因にもなりかねませんのでご注意ください。

警告灯を点灯させる検出条件とは??

1トリップ(始動→走行→エンジン停止)で点くようになってるようなんですが・・・

・走行中に絶対圧センサーが閾値以上の差圧を検知した場合

・走行中、PM強制再生が必要な表示やオイル交換が必要な表示が出てからも走行を継続して、PM堆積量が限界を超えた場合

・PM強制再生中、触媒昇温が十分に得られない場合

・PM強制再生が1時間以上掛かる場合

これらのどれかに当てはまってしまった時点でエンジン警告灯が点灯してしまう仕組みとなっています。

PM堆積に対する制御

3段階までありまして・・・

・堆積量が(A)を超えた場合 →自動的に強制再生を開始し、堆積量がゼロになるまで運転

・(B)を超えた場合 →コンビネーションメータ内の「DPR」ランプを点滅させ、ドライバーに点検を促す

・(C)を超えた場合 →エンジン警告灯を点灯。エンジン制御を「フェイルセーフモード」にして燃料噴射量も必要最小限にする。 *無理に強制再生をすると故障のリスクがあるレベルです。

今回の入庫した車で言えば・・・

(C)を超えた状態に該当するということになります。

ちなみに・・・

エンジンオイルレベルウォーニングランプ(アッパー)点滅中も強制再生は禁止です。

データモニターを見たときに注意して見るべき所は??

これは診断機の種類により表示方法が違うと思いますが・・・

G-SCAN Tab で診たデータとしては・・・

・DPR/DPNR差圧

3,350r/min(点検時)で30kpa未満

・排気温度(IN・OUT)

INとOUTで温度差があったり、強制再生させても温度が500度以上上がらない場合などを点検

・燃料補正量(#1~#4)

アイドリングで-5~+5%ぐらいが基準値以内

・噴射量

アイドリング(600r/min)で5~12m㎥/st.cyl

などを注意してみると何か基準値から外れていたりしていることがあるかもしれません。

もちろん、エンジン回転数を見ながらだったり、様々な基準値を知っておくという前もった用意は必要かと思いますので・・・

トラブルがある前に、正常である状態の車両のデータをとっておくのも良いと思います。

今回の推定原因は??

推定原因と書いてあるのも結局はすべて修理したわけではなく、相当な費用が掛かると思われ、

「それなら修理は控えようかな・・・貰った車だし・・・」

と、いう話の流れになり全てを点検し分解する事が出来ませんでした。

ただ、データモニターからわかった異常な数値がありました。

・排気温度   強制燃焼時 300~400度(500~600度まで上がる事がなかった)

・噴射補正量

#1 6~10m㎥/S

#3 -8~8,5m㎥/S

そして目視点検により、エキゾーストリターナ(排気ブレーキ)の箇所が腐食していた事もあり、様々な可能性が出てきましたので・・・・

まとめると・・・

インジェクターの開き不良

・エキゾーストリターナ(排気ブレーキ)の閉じ(密着)不良

・DPR(触媒)の劣化&詰まり

インジェクター制御通りの噴射(ポスト噴射)ができず、マフラが十分な温度まで上がらずDPR(触媒)が詰まってしまった可能性。

エキゾーストリターナ十分に閉じる事ができずに熱を貯めることができないので強制燃焼で500度まで温度を上げる事ができず、燃焼不足により触媒を詰まらせてしまった。

自動再生、手動再生が不十分により詰まりを起こした。

これらの可能性が推測されました。

あとはフタを開けてみてのお楽しみですが・・・

今回はこの辺で。

ありきたりな情報かもしれませんが、見てくださった誰かのお役に少しでも立てれば嬉しいです。

ミラージュ・ディンゴが走行中にいきなりシフトダウン!?原因は?

 走行中いきなり4速から3速へガクッと変速(シフトダウン)する。そして「N」レンジのランプが点滅。

車両情報

三菱 ミラージュ・ディンゴ

初度登録年月 平成14年6月

型式 GF-CQ1A

原動機型式 4G13

総走行距離数 約160,000km(メーター交換してるので推定距離)

症状

急にガクッと減速し3速固定になるという症状が出るが、その症状が出てからエンジンを切ると正常に戻る。

そして症状がそんなに頻繁に出てくれないことが症状確認するのに苦労しました。

「N」レンジのランプが点滅することが・・・

・入力軸速度センサー系統

・出力軸速度センサー系統

・各ソレノイドバルブ系統

・各変速段での同期外れ

・A/T コントロールリレー系統

これらのどれかに「異常」が出ているという信号なのです。

*点滅にも『2種類』あり

1Hz・・・↑の異常信号

2Hz(ちょっと早めの点滅)・・・ATF温度の警告 →これが出た場合は、アイドリング状態で「N」レンジランプが消灯するまで止まっていたほうが良いとされています。

 診断機(G-SCAN)で診断した結果は・・・

「22 入力軸速度センサー系統」

と、出ました。

診断条件としましては・・・

「3速」又は「4速」の車速「30km/h」以上で入力軸速度センサーからの出力パルスを1秒以上検出されない場合に、センサー短絡または断線として

「コード 22」

が、検出される。

『コード 22』が「4回」出力された場合にフェイルセーフとして

「3速」または「2速」固定され、1HZで「N」ランプが点滅する。

と、いう話です。

推定不具合原因としましては・・・

・入力軸速度センサー不良(断線または短絡)

・UDクラッチリテーナー不良

・コネクター不良

・A/TーECU不良

が、あります。

 入力軸速度センサーを交換してみました

取り付け位置は・・・

この奥に付いているので写真右手のバッテリーは作業の邪魔になると思いますので外します。

配線なども邪魔なので固定部分を外すと・・・

やっと、センサーが見えてきました。

これでセンサーが外せます。

外したセンサーですが、先端に鉄粉など付着してモッサリとなってました…

こちらが新しいセンサーです。

あとは、取り付けて外す工程の逆の作業をしていけば終了です。

交換後は。。。

30分以上試運転しましたが症状はでず、その後もお客様に引き渡しても症状は1度も現れていないようなので一安心です。

子供がハマる!集中力&記憶力を育む。その名も「メモリーカード」

やり始めるとなかなかやめられない!?メモリーカードという名の神経衰弱ゲーム。

幼稚園で子供の誕生日プレゼントに先生から貰ったというメモリーカード

メモリーカードとは・・・

五味太朗という絵本作家の方が書いた動物の絵を神経衰弱のように2枚ずつ引き当てるカードゲームです。

動物に描かれた色使いが面白く、本物の動物とは若干色や形の違いも出てきますが味があって素敵な絵です。

はたして・・・

4歳に神経衰弱なんて本当に出来るのであろうか・・・

*対象年齢は「3歳~」と、なってましたが私の息子は出来るのであろうか・・・

と、心配になりながらも子供がやってみたいということで、いざ挑戦!!

最初はルールもわからず、手探りの状態で始めていきましたが・・・

・2枚めくること

・2枚が同じ動物であれば次もめくることが出来る

・違う絵柄の場合は次の人と交代

まず、このルールさえ覚えさせてしまえば後は慣れていくだけです。

すると・・・

当てる事の快感を覚えたのか、どんどん楽しくなってくるようで

「次、僕の番??」

なんて、私が引いている最中にも声をかけてくるようになります。

次第に・・・

大人に勝てるようにもなってきます。

(私の記憶力が悪いせいなのか、子供がすごいのか・・・)

私もすごく悔しい思いをするのが嫌な性格なので勝つまでやり続けます。

*負けず嫌いな親子で毎晩勝負しております。

今では五回に一回は負けてしまいます

値段もお手ごろで

やってみると大人も子供も楽しんで遊ぶ事が出来ますのでオススメです!

是非!!

やってみてください!!

(いまだによくわからない動物もいるのでそれがなんなのか・・・?笑)

謎の動物とは??

必見です。

ダイハツ・ハイゼットのエンジン警告灯が点滅!?

エンジンチェックランプが点灯ではなく点滅!?そしてエンジン不調。

車両情報

ダイハツハイゼット

初度登録年月  平成26年6月

型式  EBD-S331V

原動機型式  KF

総走行距離数  53,895km

突然調子が悪くなり、いつエンストしてもおかしくないぐらいガタガタと車体が震えだした。

との連絡が入り、直ぐ入庫。

最初にエンジンを切った状態からスタートし、アイドリングでは少し力弱いように思えたぐらいであったが(警告灯も何も点灯していない状態)

走り出すと・・・

ガタガタガタ・・・・

今にも止まりだしてしまうんじゃないかというくらいの振動とエンジンの調子の悪さ。

メーターに目をやると・・・

エンジンチェックランプ

バッテリー

ブレーキ

のランプが同時に点滅しだすではありませんか!?

付きっぱなしではなく

エンジン警告灯は

チカッチカッ」っと点滅し

ブレーキとバッテリーのランプは

じんわりと消えて付いての点滅

お互いペースは違いながらも点滅しております。

このまま診断機を接続して診断してみると・・・

G-SCAN TAB

を使用し、診断してみると・・・・

故障コードはありません

と表示される。

今度は・・・

こちらの

診断ではなく

こっちの

『OBDーⅡ』

のほうで診断してみると・・・

P0302 シリンダ2ミスファイア検出

と、出ました。

「なんで??」

と、少し疑問も残りましたが・・・

スパークプラグを点検し、

若干「ギャップ」もあったので交換することに。

すると・・・

すっかり元通りの調子に戻りました。

原因は、スパークプラグの劣化(磨耗)でした。

初めて見た現象だったので最初は

ECUの故障かと思いましたが

年式や走行距離などから考えても可能性としては低いと思っていましたが・・・

勉強になりました。