つい先日まで使用できた古河のタイヤショベルが突然エンジンが掛からなくなった。原因を究明するため点検しました。
タイヤショベル?
除雪車???
様々な方が様々な呼び方をしている乗り物ですが…
エンジンが全く掛からず…
バッテリーも弱くなっており、交換時期でもあったので新品に交換。
そして、エンジン始動後に簡単に「サーキットテスター」で点検していると・・・
・無負荷運転
→ 14,2V前後(2,000r/min)
・負荷運転(ライト&ヒーターHi)
→ 13,8~14,2V(2,000r/min)
これが通常の充電制御かな・・・と思っていたのですが・・・
途中、いきなりガクッと電圧が落ち、12,1Vまで下がっていくではありませんか。
何が原因なのか・・・
オルタネータかな??
と、思ってオシロスコープで点検するも・・・
正常波形。
電流値も正常。
オルタネータを分解して点検もしてみましたが、
ブラシも限界値までいたってはおらず断線も短絡もありませんでした。
困ったと思い、ふとメーターに目をやると・・・
電球にフィラメントが書かれているランプが点灯しているではありませんか!!
(点灯している状態の写真を撮るのを忘れていました。本当はココが光っていました。)
このランプが点いたり消えたりするたびに電圧が上がったり下がったりしていました。
これは、「グロープラグ」に通電してます。
と、いうお知らせのランプです。
通常のディーゼル車では…
こんな感じのマークで点灯してます。
エンジン始動中にも関わらずグロープラグに電気を送り続けていたせいで急な電圧降下の症状が発生しておりました。
「アフターグロー??」
ではありません。
エンジンがもうすでに温まっている状況でランプが点灯しているのですから。
と、いうことで、グロープラグに関連する部品を点検。
早速、点検に移ってみましょう。
まず、簡単に点検が出来る
「グローリレー」
この取り付け位置が・・・
後ろのバッテリーがあるところの少し運転席側にあります。
(4線ついてるものでIGリレーのすぐそばにあります)
点検は問題なく、
電気を流してやると導通して通電をやめるときちんと断線します。
残るは、グロータイマー(グローユニット)です。
取り付け場所は・・・
運転席の右下のヒューズボックスの裏側にあります。
(少し取り外しが面倒でした。)
外した部品が…
コレです。
こちらは点検方法がわからず(未熟であるため)何が不具合を起こしているのかわかりませんでしたが、新品に交換すると・・・・
直りました。
一応、全ての端子の抵抗値を見てみると・・・
ここに抵抗があったのですが…
新品のモノも抵抗値を見てみると…
抵抗値なし。
でした。
他の抵抗値はこんな感じなのでなにかの参考にしてくれたら幸いです。
(あと他は導通なしでした。)
なので、結果としましては・・・
グロータイマー(グローユニット)内のショート(短絡)によりグロープラグに通電をしていて電圧降下を起こしていた。
と、いう結果に至りました。
何かの参考になれば幸いです。
未熟者の未熟なりのレポートでした。
おわり。