昨年 6月末
第二子(娘)が誕生しました。
産まれた場所は病院でも家でもなく、なんとっ!!車の中!?
一年以上の話になりますが、とても貴重な体験をしたので、この経験を何かに生かすことはできないか・・・と、思っていましたが特に生かすことができなかったので、これから出産を迎える方に「こういうこともあるんだよ・・・」っていう、少しでも参考資料になればと思いブログに掲載することにしました。
産まれるまでの経緯はというと・・・
出産予定日の1週間前(出産6時間前)、妻は予定通りに産婦人科へ行き診断してもらうと・・・
「まだまだ産まれてきそうにないね。予定日過ぎるかもしれないね。」
と、先生に言われ自宅に帰ることに。
その後、5時間後(17時)に、「少しお腹に違和感が出てきたと」私に連絡があり、すぐに仕事から帰ることができずに帰ってきたのが1時間後の18時。
家に帰ってから見た妻の様子はというと・・・
トイレにこもり
「うぅーーうぅーー」
と苦しんでいるではありませんか。
病院に行こうと声を掛けるも
「まだ大丈夫。一人目の出産のときもこんな感じだったから・・・」
と、一人目の息子の時が、最初に痛みを感じ深夜に病院に行ったときが「微弱陣痛」だったため早々に帰らされた・・・
という経験が記憶に残っていたため、(その翌日に産まれましたが、一人目の息子の出産は18時間と長かったため完全に油断していたらしい。)
「これならまだ大丈夫。」と思ってしまったのだそう。
しかし、今回は同じようにはいかず(20分ぐらいは四つん這いで歩いたりしていたのだが)
いきなり「破水」でズボンが濡れてしまったためパンツにバスタオルを巻いた状態で車へ乗り込み、「2km」先の病院へ。
救急車よりも早く病院へ着けると思って出発したのも束の間。
いきなり修羅場です。
なんとも不思議な光景です。
「頑張れ!」って、言う前に、
「まだ待って!我慢してー!!」
と、叫ぶ私。
「産まれちゃうーーー!!!」
と、叫ぶ妻。
なんだか生々しい音の後、少し間があった後の…
「オギャーー!!」
「え?えええーーーー!?!?」
ハンドルを持つ手が震えて震えて…
病院はもう目の前、交通ルールを無視して病院へ電話。
「産まれちゃったんですが、今車で向かってます。というか、もう着きます。」
着いた後は、看護師さんたち3名ほどが駆けつけてくれ、へその緒を車の中で看護師に切ってもらい、
子供が連れていかれ・・・
妻が車椅子に乗って連れていかれ・・・
私は、一人「血だらけになった車」を駐車場にキチンと停め(あわてて無造作に車を停めたまま処置をしてもらっていたので)、看護師さんが忘れた「血だらけのハサミと手袋とガーゼ」を持って病院の中を徘徊。
戦場の最先端で支えていた男が、一気に誰がどこにいるかもわからなくなって探し回っている、ただの「怪しい男」に。
探し回っている間に、妻も娘も処置をしてもらい大事には至りませんでしたが、
娘は「車の中」で出産してしまった為、なんらかの「菌」に感染している可能性もあるとして「無菌室」のような場所で2日間会えないトコロへ隔離されてしまいました。
なんてことも、今となっては良い思い出です。
感染症の心配も無く娘とも2日後には感動の対面をすることができました。
今思えば、
・破水してズボンを脱いでいたこと
・妻が後部座席に座っていたこと
・家から病院が近かったこと
・陣痛がきたときに家にいたこと
当たり前のようで偶然の重なりが最悪の悲劇を生むことなく、無事でいてくれる「今」を与えてくれているのだと。
*産まれる前に家で四つん這いで歩いていたことも出産を早まらせる行為だったと聞いた時は驚愕でした。
娘の名前は、「車」と「驚き」を併せ持った「轟〈とどろき〉」にしようと思いましたが、女の子なので
かわいらしい名前にしてあげました。
体重 2960g
身長 47㎝
39Wで出産[予定日は7月]
*車の中などで出産した場合、市役所などに提出する出生届などの書類も通常とは変わってきて少し面倒な手続きになります。 (法務局の方々も後に自宅を訪問してきます。事情聴取のような質問を受けることがありました。)
そして、無菌では無いところで出産をしてしまうと感染症になる可能性が高くなります。
なので、妊婦の方は妻と同じような経験はあまりしてほしくは無いので、異変を感じたらまずは相談の上、病院へ駆け込んでください!
そして、車内は常に清潔に。
そして皆さんに幸運を。