初度登録月日 平成19年3月
総走行距離数 約110,000km
エンジン型式 J20A
旅行中に突然エンジンが止まり、それからエンジンが掛からなくなったと連絡があって、レッカーで運び込まれての入庫。
お客様いわく、少し前に前兆があったとのことですが、まさか旅行中に止まってしまいそのまま再始動できなくなるとは思いもしなかったとのこと。
たしかに旅行中で遠出をしている最中に車がまったく動かなくなってしまうなんて・・・
誰も想像もしてなかったでしょう。
不運としか言いようがありませんでした・・・
そんなお客様からの止まった時の様子、
「どういう状況でエンジンが止まってしまったのか?」を聞いたところ・・・
『ブブブブブ・・・』とロウソクの火が消えていくようなフェードアウトしていくようにエンストしたとのこと。
少し前にも「ドッ・・・ドッ・・・」っと、少し息つきをするような状態になったという報告もあったので・・・
『燃料系』の不具合の可能性があると見て早速診断開始。
まず、診断機で故障コードがないかを確認した後、
「キーON」にして、給油口を開けて燃料(フューエル)ポンプの動作確認(簡易点検)*エンジンルーム内のホースの燃圧確認も。
まったく音が聞こえてこなかったので、「点火系」の点検をした後(ちゃんと火花が出ているのを確認し)、
燃料ポンプへの電気回路を点検し、こちらも問題なしだったので「燃料ポンプ」故障(不良)と診断。
早速燃料タンクの取り外しに・・・
マフラ-やプロペラシャフトを外し、あとはホースとパイプの取り外しなど邪魔なものは全部外してガソリンも抜き(満タン近く入ってました・・・)
なんとかタンクを取り外しました。
一応、ポンプを外して単体点検もしましたが・・・
モーターが全く作動せず、故障しておりました。
11万kmで故障してしまうなんて・・・と、思ってしまいましたが・・・それはここだけの話にしておきましょう。
中古を希望されたので走行キロ数のなるべく少ない車のモノをチョイスして取り付け・・・
取り付け前に配線だけ接続して、もう一度動作点検。(あとで面倒なことにならないように一つずつ慎重に点検していきます)
しっかり「ウィーーーーン」という音を出して動いてくれました。
あとは取り外した工程の逆の作業をして元通りの姿に。
しっかりエンジンも掛かってくれたので一安心です。
お客様もエンジンが壊れてしまったものと心配していましたので、何とか低予算で済んでよかったと僕もホットしました。
ただ、オイルメンテナンスも定期的にしっかりとされていた方で、「エンジンの故障」とは思えなかったので、今回はすんなり原因がわかり、時間もかからず修理に取り掛かれて良かったです。
しっかり定期的にメンテナンスをしていてもこういった故障やトラブルは起こります。
いつ起こるかわからないトラブルにビクビクしていてもどうしようもないので「最低限の備え」はしておいたほうがいいかもしれませんね。
「自動車保険のロードサービス」や「JAF」などに加入するなど、遠出やドライブをよくする方は見直し&確認をもう一度して安心感を得た状態でお楽しみください。
ちなみに、今回のお客様も保険のロードサービスに加入していたので高額のレッカー代を支払わずに済んだようです。
今後のために「JAF」に加入するとは言ってましたが・・・
備えあれば憂いなしです。
それでは、良いカーライフを。