初度登録月日 平成9年10月
総走行距離数 106,000km
ジープ・チェロキー所有のお客様から「エンジンが掛からない。バッテリーが上がったかも・・・」との連絡。いったい何が・・・
突然の連絡にただ単に「バッテリー上がり」だと、思っていましたが、駆けつけてみると・・・
「セルモーター(スターター)は回る。」
「でもバッテリーが弱い感じ。」
これは、リードして掛ければ大丈夫なのでは・・・
と、一旦、エンジンキーを「キーON」から「OFF」にした後、なんだかエンジンルームから「音」が聞こえてくるではありませんか。
「ブゥーーーーーーーン」と、少し小さな音ではありますが、でも微かに音が聞こえてきます。
恐る恐るボンネットを開けてみると・・・
なんと、「ラジエータ」を冷やすための「ラジエータ 冷却ファン」(電動)が『キーOFF』にもかかわらず回りっぱなしでした。
それが原因でエンジンが掛かっていない状態で発電されないまま電動ファンが回りっぱなしでバッテリーが消耗し、セルモーターへの電気の供給が足りずエンジンの始動ができなかった・・・というわけだったんですね。
今回の電動ファンが回りっぱなしの原因は・・・
『クーリングファン(電動ファン)リレーの不良(故障)』でした。
まず、簡単なところから点検と思い、「リレー」から点検しました。
「加振法」{振動により、不具合が発生すると推測される場合に行う点検方法。センサーや部品などを指で軽く振動を与え不具合の発生を再現することができるか点検する。}
に、似たような・・・でもまったく逆の方法!?で、
症状が発生している状態で、リレーに軽い「衝撃」(トントンと軽く叩く程度)を与えてみたところ、電動ファンが止まり症状がおさまった。
また「キーON」にすると電動ファンが回りだし、「キーOFF」に戻すと再び電動ファンは止まらずに回りだしました・・・
またリレーを軽く揺すってファンが止まることを確認し、配線等も点検した後、異常が見られなかったので「リレー」を交換し症状は『完治』しました。
電動ファンのリレーなどが設置してある場所は・・・
ココです。
同じ車、同じ症状に遭遇する機会も少ないかもしれませんが、これが皆さんの何かのヒントや手助けになれば幸いです。
*ブログには掲載しておりますが、診断などをする際は危険を伴うこともありますので、自動車整備の知識や技術を持った方が点検整備されることをオススメします。
それでは、良いカーライフを。